学習のコツ

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How to Study

構築中です。10月1日の初回まで、内容は更新・変更されることがあります。Under construction. Content may be updated or changed until the first session on 1 October 2026.

学習のコツDeveloping the four skills and continuing when progress slows

最終更新 2026年9月9日 / Last updated 9 September 2026

語学学習の方法は、実はそんなに複雑ではありません。4つの基本スキルをバランスよく鍛える。それだけです。

難しいのは、続けることのほうです。多くの人が途中でやめます。その理由と、抜け方を書きます。

4つの基本スキルThe Four Skills

入れる 出す 文字 聞く 音の流れに慣れる 話す 真似から始める 読む 黙読で量、音読で音 書く 話す前の下書き 縦は音と文字、横は入れると出す。4つのうちどれかが空くと、そこで止まります。書いたものを声に出して読むと、書くと話すがつながります。

たくさん聞く。たくさん読む。たくさん話す。たくさん書く。どれか1つに偏ると、そこで止まります。

1 たくさん聞く

まずは「なんとか英語に耳を傾ける」ところから。

  • 完璧に理解できなくて構いません。最初は音の流れに慣れることが目的です
  • 毎日少しずつでいいので続ける。週末にまとめて、より効きます
  • 好きな音楽や動画から始めるのがいちばん楽です。教材である必要はありません

聞き取れない箇所があっても止めないでください。止めて調べるのは、慣れてからでいい。いまは、英語が雑音に聞こえなくなる状態を作るのが先です。

2 たくさん読む

黙読と音読の両方をやってください。役割が違います。

  • 黙読 大量の文章に触れるため。速さと量を稼ぐ
  • 音読 発音とリズムを身につけるため。声に出さないと身体に入りません
  • 多読で量、精読で質。どちらか一方では足りません
  • 興味のある分野から始める。日本語でも読んでいるテーマなら、内容の推測が効きます

多読については 多読サイトのページ に、無料で使えるサイトをまとめています。

3 たくさん話す

アウトプットは重要です。ただ、いきなり人と話す必要はありません。

  • 間違いを恐れずに。これは精神論ではなく、間違えないと直せないからです
  • 独り言から始めても構いません。相手がいないと練習できない、ということはない
  • 真似から始めて、徐々に自分の言葉に変えていく。オリジナルを最初から作る必要はありません
  • 録音して自分の発音を聞いてください。自分の声は、頭の中で聞こえている音と違います

4 たくさん書く

書くことは、話すことの準備にもなります。

  • 文法や語彙の整理ができる。話しているときは、そこまで意識が回りません
  • 話す前の下書きとして使える
  • 日記や短文から始める。長い文章を書く必要はありません
  • 書いたものを声に出して読む。これをやると、書くと話すがつながります

Practice listening, reading, speaking, and writing regularly. Listening helps you become familiar with the sound of English even before you understand everything. Silent reading allows you to read more, while reading aloud connects written English with pronunciation. Speaking practice can begin with imitation and talking to yourself. Writing gives you time to think about vocabulary and grammar before using them in conversation.

プラトーは必ず来るWhen progress slows

時間 積み上がっているもの 表に出るもの プラトー ここでやめる人が多い 伸びが止まったように感じるのは、積み上がっているものが表に出るまでに時間差があるからです。点線は止まっていません。

どんなに勉強しても、プラトー(停滞期)と呼ばれる状態になります。「何をやっても無理」と感じる時期です。

典型的な症状はこれです。

  • 勉強しても上達を感じない
  • モチベーションが維持できない
  • 「自分には才能がない」と思い込む
  • 学習を続けること自体が苦痛になる

これは誰もが通る道です。決してあなたが悪いわけではありません。

伸びが止まったように感じるのは、実際には積み上がっているものが表に出るまでに時間差があるからです。ここでやめる人が多い。逆に言えば、ここを越えられるかどうかで差がつきます。

Periods of slow or unclear progress are common. They do not necessarily mean that you lack ability. What you are learning may take time to appear in your performance, so try to continue practicing through these periods.

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抜け方は、好きなことを使うことUse What You Already Like

自分の好きなこと、興味関心のあること、母語でも知っているテーマで学習していくといい。

理由は2つあります。

  • 好きなことは、楽しく夢中になれる。集中の質が違います
  • 好きだと、少々めんどうなことも我慢できる。継続はここで決まります

それと、日本語でもよく知っているテーマなら、知らないのは言葉だけという状態になります。内容と言葉を同時に処理しなくていいぶん、負荷が下がります。

具体的な使いかた

好きなもの 4つのスキルに落とすと
ゲーム 聞く:海外のゲーム実況
読む:攻略サイトや掲示板
話す:オンラインで海外プレイヤーと
書く:ゲームレビューを投稿する
音楽 聞く:海外アーティストの楽曲
読む:歌詞の解析や音楽雑誌
話す:歌う、感想を話す
書く:歌詞の翻訳や楽曲レビュー
スポーツ 聞く:海外の試合実況
読む:海外のスポーツニュース
話す:選手や戦術について議論する
書く:試合レポートや予想
料理 聞く:海外の料理番組
読む:海外のレシピサイト
話す:料理の手順を外国語で説明する
書く:レシピの翻訳や料理日記

この表の要点は、どんな趣味でも4つのスキル全部に展開できるということです。自分の趣味で同じ表を作ってみてください。

Use material on topics you already know and enjoy. Familiarity with the subject can make it easier to concentrate on the English.

それでも続かない、という話Making practice manageable

正直なところ、ここがいちばんの難関です。

  • やっただけ身につく。裏を返せば、やらなければ身につかない
  • みなさん、いろいろあってやれない。それは分かります
  • 時間がない、疲れている
  • 効果が見えにくい

解決のヒントは、この4つです。

  • 完璧を求めない。5分でも、雑でも、やったほうがいい
  • 小さな成功を積み重ねる。「今日もやった」を記録する
  • 楽しめる要素を見つける。苦行にした時点で、まず続きません
  • 習慣化を優先する。量より、まず頻度

この授業で使う学習プラットフォームは、この4つを支えるために作っています。記録が残るので「今日もやった」が見えるし、1回の課題は短く区切ってあります。

If you find it difficult to continue, reduce the amount you plan to do. A smaller routine that you can maintain during a busy week is a useful starting point.

語彙は、単語と訳語だけではないKnowing how to use a word

「外国語学習について」のスライドでは、ボキャブラリーに、意味だけでなく音・語法・文の中での使い方も含めています。訳語を覚えて終わりにせず、短い表現ごと聞いて、真似して、別の場面でも使ってみてください。

In the slides, vocabulary includes meaning, pronunciation, usage, and how words fit into sentences. Learn a word in a short expression. Listen to it, say it yourself, and try using it in another situation.

たとえば interested を覚えるなら、I’m interested in music. を声に出し、music を自分の関心に置き換える。そのあと相手に What are you interested in? と聞く。読む・聞く練習を、話す・書く練習につなげる方法です。

For example, practice “I’m interested in music,” then replace “music” with something you are interested in. Ask a partner, “What are you interested in?” This connects what you have read and heard with something you can say or write.

最終的に増やすものBuilding your vocabulary

たくさん聞いて、読んで、話して、書いて。その結果として増やすのは、自分の引き出しのストックです。

出てくる順番は、だいたいこうなります。

  1. 語彙が増える 使える言葉の数が増える
  2. 表現の幅が出る 同じことを別の言い方でも言える
  3. 反応が速くなる 考えてから言う、が減る
  4. 自信がつく これは結果であって、最初に手に入るものではありません

4つのスキルをバランスよく、自分の好きなことと結びつけて続ける。プラトーに入っても、そこで終わりだと判断しない。

完璧を目指さず、まずは好きなことから始めてください。

Listening, reading, speaking, and writing help you build a vocabulary you can use. As you practice, work toward expressing the same idea in different ways and responding with less preparation. Choose topics you enjoy so that you can continue when progress is difficult to see.

志柿浩一郎 北海道大学 大学院メディア・コミュニケーション研究院
SHIGAKI Koichiro, Research Faculty of Media and Communication, Hokkaido University
kshigaki@imc.hokudai.ac.jp

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